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「煙が目にしみる」公演初日感想 [公演感想]

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加藤健一事務所vol.102
「煙が目にしみる」
原案:鈴置洋孝
脚本・演出:堤泰之
CAST:加藤健一 山本郁子(文学座) 天宮 良 ・ 加藤 忍 伊東由美子(離風霊船) 佐伯太輔 菊地美香 伊原 農(ハイリンド) 久留飛雄己(青年座) 吉田芽吹 照屋 実 ・ 新井康弘
STAFF:美術 田中敏恵 照明 古宮俊昭 音響 秦大介 衣裳 友好まり子 ヘアメイク 馮啓孝 舞台監督 笹原久義 製作 加藤健一事務所

【あらすじ】
とある田舎町の斎場で偶然出会った、北見栄治(新井康弘)と野々村浩介(天宮良)。 頭には三角の布、手には数珠、全身白ずくめというスタイルの二人。 生まれて初めて(?)の長旅に、良き相棒が見つかった・・・。ニコニコ手を振る年老いた母(加藤健一)と、満開の桜に見送られて、見知らぬ世界への珍道中へ、いざ、スタート!!!(加藤健一事務所HPより)

【上演時間】約1時間35分(休憩なし)

【感想】
「煙が目にしみる」のお芝居、すごく良かったです。心に響いてくる。笑って、泣いて、泣いて、泣いてって感じ。爽やかであたたかい気持ちになりました。
脚本を書かれた堤さんの演出で、これまでのカトケン事務所の「煙が目にしみる」とは少しちがうお芝居になっていました。キャストの一人一人の方が、役にぴったりというか、その方の持ち味でそこにいるって感じがして、とても良かったです。それと「煙」といえば桜ですが、今回の桜もとてもいいです。今まで「煙」を観たこともある方も、初めての方もぜひ劇場で、このお芝居を観てほしいです。このお芝居を観たら、お芝居っていいな~って思ってもらえる気がします。
以下、ネタバレあります。

「煙が目にしみる」は再々演から13年経っているのでかなり忘れてると思っていたのですが、幕が上がる直前に、そういえば蝶が飛んでたな・・・って思い出しました。幕が上がってからは、これまでのキャストの方が頭の中で話しだしたりして、なんかダブルキャストで観てるような不思議な初日でした。
桂(加藤健一)さんが出てきてくれた時は、ほっとしました。桂さんは以前よりも若くなった気がします。それと色っぽい。前はちょっとイジワルな感じがしたけど、今回はとてもかわいい。栄治(新井康弘)さんとお話しするのがとても楽しそうでした。
お弁当のお箸を折ったり、袂から草加せんべいを出すシーンはなくなってたけれど、浩介(天宮良)さんのことを栄治さんに話すシーンが追加されていて、その一言一言に母親の愛情を感じました。お骨を拾った後のシーンで桂さんが椅子に座ってるんだけど、その時の表情が良かったです。浩介さんのことを考えてるのかな?って思いながら見てました。
桂さんが、幸恵(加藤忍)さんに「死というものは、誰が一人のものではありません・・・」って話すシーンはすごく好き。年の功っていうのかな、言葉に重みがあってじーんときました。私はまた桂さんに会えてうれしかったです。

演出家が変わるからお芝居が変わるだろうな~って思っていたけれど、こんなに変わるんだ・・・って思ったのが、幸恵(加藤忍)さんとあずさ(菊地美香)さんの和解のシーンでした。ここで泣くとは思ってなかったけど、お二人の気持ちが伝わってきて感動しました。最初に幸恵さんが登場した時は、怖い感じの女性でびっくりしたけど、感情豊かな素敵な人でした。あずささんは、最初地味な感じがしたけど、だんだんかわいらしさが溢れだしてきて、栄治さんとお似合いだなぁと思いました。

早紀(吉田芽吹)ちゃんには泣かされました。亮太(久留飛雄己)くんが火葬場に遅れて到着した時、早紀ちゃんが「遅いよ」って言うんだけど、ここでじーんときて、その後、礼子(山本郁子)さん、亮太くん、早紀ちゃんの3人がソファに座ってる時、「あっ、煙が出てる」って早紀さんちゃんが言うと、涙がでてきました。この3人のシーン良かったです。ホントの親子みたい。

今回は、人間の体は灰になっていくんだなぁ・・・ って思ったのと、煙草が印象的でした。色んな人が煙草を吸うんだけど、その間がいい。それと今回、牧(佐伯太輔)さんが缶のお茶じゃなくて、静岡茶を飲むシーンがあってそこも良かったです。美味しいお茶を飲むことでほっとする牧さんを見て、こちらも一息つけました。

礼子さんが、桂さんに頼んで自分の想いを浩介さんに伝えるシーンは、いつ観ても良かったけど、今回もすごく良かったです。「もう、がっかりよ」って言うところ、かわいかったです。
それと浩介さんが家族に一言ずつ伝えるシーン、感動しました。急に亡くなったりしたら、本人も家族も伝えておきたいことがあるだろうから、それを桂さんを介して、お互い気持ちを伝えられて本当に良かったって思います。

火葬場に咲いている桜、素敵でした。花びらが散ってるのもいい。それと最初よりもだんだんとお芝居が進むにつれて、ますますきれいに見えてきて、この風景を忘れたくないって思いました。あのラストでみんなで写真を撮る気持ちがわかります。

今回の「煙が目にしみる」のお芝居、自分が観たらもっと多くの人に観てほしいって思ったんですが、兵庫公演のチケットは完売で残念です。東京では、本多劇場以外でも公演が予定されているので、ぜひこちらをチェックしてみてください。おススメです。

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