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「喝采」本多劇場千秋楽感想 [公演感想]

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【感想】(ネタバレあります)
加藤健一事務所公演「喝采」の本多劇場千秋楽を観てきました。とても楽しかったです。
ストーリーがどうなっていくかわからないハラハラ感は初めて観る時にしか味わえないけど、二回目はまたちがった感じ方をするんですよね。バーニー(山路和弘)が「同じ芝居を8回観た」という台詞にめちゃ共感します(笑)

初日はフランク(加藤健一)がお酒に逃げてしまいそうになると、あぁ・・・って残念な気持ちになったんだけど、今回、フランクが隠し持っているアルコール入りの咳止めシロップをジョージー(竹下景子)が取り上げようとした時、「これがないとだめなんだ・・・」っというフランクの言葉に、どうしようもない辛い気持ちを感じてしまいました。ものすごい不安とプレッシャーがかかっていて、それと必死で戦っているのが伝わってきました。

ジョージーは、とても頭のいい人だな~って思いました。フランクに対しては、切り札の言葉をここぞ!という時に使ってるし、周囲の人への配慮が行き届いてる。ポール(浅野雅博)が会話している時にあくびをしてしまう場面があるんだけど、ジョージーがかける言葉がやさしいし、舞台のハプニングで泣いて楽屋に帰ってきたナンシー(寺田みなみ)にかける言葉もやさしくて、相手を思い遣る人柄が出てるな~って感じます。そしてジョージーはやさしさだけじゃなくて、自立しようとする強い心を持っていて、素敵です。

バーニー(山路和弘)は、ジョージーに酷いことを言ったりするので、少し怖かったんですが、すべてはフランクのため、芝居を成功させたい一心からなんだな~って思えました。フランクはジョージーだけじゃなく、バーニーがいなかったら、舞台復帰はできていなかっただろうな~って思います。バーニーの演出家としての役者を見る目と忍耐力はすごいです。
舞台監督のラリー(林次樹)が役者のことを考えてバーニーに抗議するのも、脚本家のポールが何度も何度も台本を書き直すのも、“いい芝居を創るため”という目的に向って、それぞれの人が最大限の努力していることが伝わってきます。

私は数年前にこの戯曲を読んだことがあるんだけど、こんなに面白いお芝居だとは全然気づきませんでした。こんな素敵なお芝居を観ることができて、とっても楽しかったです。カーテンコールは感謝をこめて拍手を送っていたんですが、劇場全体がとてもいい空気に包まれてるって感じました。この感じは劇場でしか味わえないものですね。

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