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「喝采」初日公演感想2 [公演感想]

【感想】(ネタバレあります)
加藤健一事務所公演「喝采」の初日感想のつづきです。
フランク(加藤健一)は名優と言われた時期もあったけれど、今はアルコール依存症で台本の台詞もなかなか覚えられない状態。そして他人にはとても気を遣うから本音を言えない。本音を言ったり、弱味を見せることができるのは妻のジョージー(竹下景子)だけ。フランクは”逃げ道”を常に用意する人で、言動を聞いてると“この人が再起するのはむずかしんじゃないな~”ふと思ってしまいました。ただ演技に入りこむと、人が変わったようになってビックリ! ワンシーンの稽古をみただけで、“この人の舞台を観てみたい!”って思わせるような役者です。アルコールに逃げさえしなければ、舞台に復帰できると思うし、周りもそう期待して応援してるのに、そう簡単にはいかない・・・ いつ何時、ふらっといなくなってしまうんじゃないかって思って、ハラハラしました。

ジョージーを初めて観たとき、なんてかわいい人なんだろうって思いました。それにしっかりしてる。フランクがジョージに「俺の味方になってくれ」って頼むシーンがあるんですが、ジョージーは「私は誰の味方もしない。私は私の味方をするの」って言うんです。その言葉が印象的で、この人っていいな~って思いました。犠牲的じゃなくて自分の意志でフランクと一緒にいるし、常にフランクのために自分はどうしたらいいか?って考えてる頭のいい女性で、素敵です。

フランクはジョージーがいなくては舞台に立ち続けることはできないのに、演出家のバーニー(山路和弘)は、ジョージーをフランクから引き離そうとします。それがフランクのためだと思い込んでるせいだけど、公演先のボストンから帰れと言われたジョージーは、すごく可哀そうでした。それからまた急に「ボストンに残ってくれ!」と頼またりして・・・ 彼女は「勝手なことばかり言って!」って怒るんだけど、本当にそのとおり!って思いました。

ラストシーンも色んなことを感じましたが、それは千秋楽終わってから書きたいと思ってます。
このお芝居は深くて繊細だと思うので、観る度に感じることがちがうし、新しい発見があると思います。次に観る千秋楽はどんなことを感じるのかすごく楽しみです。

お芝居の中で、バーニーが「演劇とショービジネスはちがう」という台詞があるんですが、この言葉を聞いて、演劇ってその場限りの楽しさだけじゃなくて、大切なものに気付かせてくれたり、心を解放して泣いたり、笑ったりすることで、明日も頑張ろう!って思ったりするものだな~ってあらためて実感してます。観る人それぞれに感じることがちがうのも面白い。
私は何度も加藤さんのお芝居に助けてもらったし、影響を受けてきました。ブログタイトルそのままですが、加藤健一事務所のお芝居が大好きです!

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